【マンガ】『若旦那はおぼっちゃん』〜江戸の街は犬の糞が多かった?!〜

【今週の若旦那】〜江戸の街は犬の糞が多かった?!〜

 

※注意※ 食事中の方は後で読んでください

食事中の方、ご覧になってませんよね…?よね???

 

『伊勢屋稲荷に犬の糞(いせやいなりにいぬのくそ)』という有名な江戸の言葉があります。これは江戸で多い物のたとえですね。今回は『犬の糞』をテーマに描きました。

 

本当犬は、結構いたみたいで、子犬を出産する時期には江戸市中(武家や町屋/寺社区別なく)2~3匹の子犬がチョロチョロしていた。子どもたちが集まって犬小屋を作って寒さや雨をしのいだり、食べ物を母犬へ持っていくなど結構かわいがっていたみたいです。(でも夜の野良犬は危ない)

 

日本橋の通りを描いた貴重な絵巻物『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

日本橋の通り(約760m)を描いた『熈代勝覧』という絵巻物があります。
サイズは縦約43cm×長さ12.30m(絵の部分が10.55m)という長い絵巻物です。通常の絵巻物より長いそうです。この作品はなんとドイツで見つかり、最初は中国の絵巻物かと思われたのですが、日本美術だと判明し日本に紹介されたのでした。

この絵巻物には犬が20匹います。親子の犬が3匹かたまっていたり、犬が1匹づつウロウロしてます。犬を手代くんが珍しがらない理由はそんなところです。

 

この絵巻物の何が貴重かというと…

通りの店、一軒一軒が『何屋の何』や暖簾の詳細(88軒の店)

こんな物が売られていて…


こんな人々がいて…(男女子ども1671人)

こんな着物を着て…

こんな動物がいて…(犬/牛/うま/猿 /鷹)

などの事細かいことが描かれています。

 

特にお店ですね。絵巻物には88軒描かれています。ながめるだけでも楽しいです。
ところがこの絵巻、大火事(1806年)より前に描かれたもので、その後、大田南畝序文の『江戸買物独案内』と比べると、88軒のうち4分の1ほどの店しか記載されてない。かなり火事によってダメージがあったことがわかります。

 

『熈代勝覧』への期待

何を期待しているかというと、この『熈代勝覧』は天の巻物であること。であるならば、『地の書』や『人の書』などの対となる巻物が他にもあっていいのですが、現在わかっているのはこの『天の書』一巻だけ。他の書があるのかわかりません。しかし『天の書』で描かれているのは西側の町並みなので、当然東側を描いた絵巻もあっていいと思います。

これからの発見に期待です!

 

おまけ:『美大猫の思い出』マンガ

 

犬じゃないんですが、私、猫の糞を踏んだことがあります。

美大猫に注意!!!(お前がなっ!芝生には入らないようにしましょう)

 

 

私は多摩美術大学なのですが、武蔵野美術大学にもよく行ってましたね。
ちなみに上の『サバオ ムサビ 猫』検索結果はこちら。猫の像にも著作権があるので、私が勝手に描いていいのかちょっとわからないので、画像検索で見てください。(まぁ多分、オープンに展示されている像なので描いても大丈夫かと思いますが…)

 

武蔵美に行った時に『ねこ部』のチラシが貼ってあったんですね。そこにはかなりの数の猫が武蔵美に存在するとのこと。

お世話しているのだと思います。
多摩美もときどき学生が猫のお知らせをしてましたね。それは『病気の猫のワクチンカンパ』でした。以上が美大猫の思い出でした。

 


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