【実話】江戸時代、ロシアまで漂流した日本人の物語

江戸時代、ロシアまで漂流した日本人の物語

先月、歌舞伎座で『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)』がかかっておりました。


この歌舞伎は、江戸漫画『風雲児たち』の大黒屋光太夫編を歌舞伎にしたものです。ロシアまで漂流した日本人の実話を元にしております。
江戸時代は、一般人が外国へ行くことはほどんど不可能でした。しかしこれは、『漂流』によって船乗りたちが外国へ行ってしまった実話です。

 

大黒屋光太夫と仲間たちの物語。はじまりはじまり!

主人公は伊勢船頭・大黒屋 光太夫(だいこくや こうだゆう)

 

 

 

私だったらこの7ヶ月だって生きていられないでしょう…

アムチトカ島…江戸に向かってたはずなのに…! 現在はアメリカ領になっております。

 

ここまでは『風雲児たち』7巻と9巻冒頭の物語。(8巻は登場しない)わたしの漫画はすごくあっさり描いてますが、『風雲児たち』では濃厚な漂流生活が読めます!是非読んでみてください。

迎えのロシア船が大破した。その後光太夫たちは…

ということで『風雲児たち10巻/11巻/12巻』の購入どうぞ!久しぶりに読んだけど、胸が締めつけられる〜;;はぁあ…
『風雲児たち』はいろんな人物の物語が、同時に進行していくスタイルなので、光太夫がそれぞれの巻に少しづつ登場します。

『風雲児たち』の全巻購入もオススメします!

 

ロシアへ渡った光太夫たちの足取り

帰国願を出すため光太夫たちは、ロシアのあちこちに行かされます。その道のりは下の図の通り。ほぼロシア横断しているじゃないですか…!もちろん飛行機はなく、犬ゾリとかアナログでの横断ですよ?すごすぎる…。

このロシア本土にても、仲間が死んだり、病気になったり、死んだり、、大変なことが次々おこるんです。泣けてくる。。。

 

三重県へ光太夫のふるさと巡り

どで〜ん!

↑ここは三重県鈴鹿市。そして伊勢若松駅前にそびえる『大黒屋光太夫』の像。この衣装、完璧にロシア帰り。首から下げているのは、エカテリーナ2世からもらったメダルです。

ここ伊勢若松駅は大黒屋光太夫記念館の最寄駅と案内してますが、わたしはその隣の『千代崎駅』から歩く方がわかりやすかったです…。(でも人家を通ったりする)どちらでもお好きなほうで…。

大黒屋光太夫記念館前

こちらは入館無料の『大黒屋光太夫記念館』
じっくり鑑賞して30分〜40分といったところです。わたしのように光太夫好きにはたまりません。

ここの注意点は『休館日』です。

休館日:月曜(休日の場合は開館)・火曜・第3水曜

月火の休みが多いんですね。ちと気をつけてください。

光太夫が出港した白子港

記念のモニュメント

人がほとんどいなくて若干怖かったですが、晴れてて救いでした。

 

この海から江戸に向かうはずだったのに、まさかのロシア行き。。。光太夫たん…;;

 

大黒屋光太夫に興味をもってくださったみなさん、是非『風雲児たち』を読んでみてください!

 

おまけ:自己責任ってなに?

 


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