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【マンガ】『若旦那はおぼっちゃん』〜日本橋・魚河岸編〜

【マンガ】『若旦那はおぼっちゃん』〜日本橋・魚河岸編〜

前回の話はこちら【マンガ】『若旦那はおぼっちゃん』〜日本橋・擬宝珠編〜

いつもお読みくださりありがとうございます!百々です。

 

今回は『日本橋〜魚河岸編〜』です。
日本橋の魚河岸というのは本当に有名ですから覚えておいてくださいね。(何様…)

 

さかのぼること江戸初期。徳川家康の時代から魚市場を開く。
『魚を江戸城に納めるので残りの魚を町で売らせて欲しい』と願い出て許可をもらったのが始まりだそう。
江戸城からの注文も『鯛を500匹納めなさい』などという無茶振り?と思われる注文もあったみたい…

 

その後、関東大震災(1923年)が起き魚河岸が壊滅的な被害を受けます。築地に移転するまでのなんと約300年、日本橋で営業してました。今後、その築地からも移転するという…。

 

浮世絵の中の魚河岸

こちらの絵、よく見ると日本橋と富士山と江戸城が描かれます。

■日本橋 ■富士山 ■江戸城

3点はセットといいますか、、、お決まりなものです。
描かれる方は是非覚えておいてください。まあ構図によっては江戸城が入らなかったりするとは思いますが…。

 

 

下魚からすこし脱却したマグロの保存方法

ところでいろんな魚がいますね。
質問があったのですが、左下の巨大な魚は何ですか?

 

浮世絵って時どきよくわからなくて、特に大きさですね。比率。
人間に対してその大きさって、本当にあってるのかよ?ということがたまに起きます。
ちょっと話変わりますが、デッサンだとこの『比率』というのが超大事になるんですね。

この比率が狂ってると、デッサンにおいては『下手』だとみなされます。
『物の大きさも表現できないなんて=下手なんだね』…と言った感じです。

それはおいといて、この浮世絵を信用するならば多分『マグロ』ではないかと思います。(『違うよ!それは〇〇魚だよ!』と気づいた方はコメントください)

 

江戸の初期はマグロが全然食べられてなかったんですね。今は高級魚ですけど『下魚』だったんですね。
その後、醤油で漬けた『ヅケ』の開発(?)により、食べるようになりました。醤油でつけるのは保存するためなんですね。今、刺身やお寿司をいつでも食べられるのは、冷蔵庫があるから可能なんですね。

 

『生の魚を食べる』というのは江戸時代は時間との戦いですから。
冷蔵庫って超ありがたい存在ですね。