幕末の外国人 ドイツの考古学者シュリーマン
今回は『トロイア遺跡発掘』で有名なシュリーマン。
…しかし正直言って『トロイア遺跡』のことは木馬が登場する程度しかよく知らないので、調べてみたらこちらの阪神交通社さんのサイトがコンパクトにまとめられておりました。
シュリーマンって、神話の発掘に携わったロマンチストー!と思ったのですが、これを読むとシュリーマンやらかしてますね…
考古学の知識がなかったシュリーマンはやみくもに掘ったため、第7層の遺構は大部分がそこなわれ考証が困難になりました。このため、トロイ遺跡が『イリアス』に登場するトロイかどうかは、今も謎のまま。
おいぃ…。考古学者の肩書きはいかに…
シュリーマンの江戸旅行記
そんな彼ですが、短期間幕末の日本に来ており、その様子は『シュリーマン旅行記 清国・日本』という本になっています。
こと細かな描写の連続で面白いです。 本の中からエピソードを抜粋しました。
エピソード1:服を着る気のない人たち
これとは別に、もう一つシュリーマンが見た入墨が強烈で、富士山の噴火が描かれていたもの。 火口からの煙や、溶岩が村々に押し寄せ逃げる人々が、リアルに描かれていたそう。そのようなシーンを彫ったその人のこととか、いろいろ考えてしまった。
エピソード2:お金を請求された件
労賃を請求されて驚いたのかと思ったら、労賃が安すぎて驚かれたという…。本を読んだ時、このエピソードに爆笑したのですが、本来笑えませんよね…。低賃金感デジャヴ…。
エピソード3:日本人は家具がなくて幸せ
スエンソンにしろ、幕末〜明治にかけて日本に来た外国人の多くが
『日本人の家には家具がない』
『質素生活』
『掃除しやすい』
などというので、『必要最低限の物はあるよ!』といつも感じてました。だけどシュリーマンの『家具の購入=莫大な費用=結婚難』になっているというのを知り、驚愕。
当時の欧米の
『結婚=愛』△
『結婚=お金』○
を垣間見た瞬間でした。
そらぁ家具がなくても生活している日本人に驚きのコメントをしたくなりますね。