江戸の染織解説!
大学で染織をやっていました、どど(@dodoedoeten)です。
浮世絵で時々、染めや織りをしているものを見かけます。見かけるととても懐かしく感じます。
今回は、それら絵の解説(どういった作業なのか?)をします。
『染め編』型染め技法
↑鍬形蕙斎(くわがたけいさい)という絵描きが描いた、型染めをしている作業風景です。
ちょっとわかりにくいので、左右に分けます。
左図『布にデザインをのせる・糊置き』
●ここで大変なポイントを紹介!
1.『型』を彫るのが大変!
『型染め』なのだから型がなければお話にならないのですが、この型紙というのが結構固く、カッターの刃で細かく彫るのが大変です。職人技です。
2.長板に布をシワ無く貼るのが大変!
長板は7mほどあるのですが、布をはみださずに/汚さずに/シワ無く貼るのも大変です。
3.『糊』を作るのが大変!
『糊』はもち粉やぬかから作ります。これが大変で、上記にもあるように『腕前よりも糊の出来』が大事になります。
右図『布を染める→最後は水洗い』
④の藍の甕の中に、糊をおいた布を浸し染めます。濃い藍色にしたい場合、この作業を繰り返します。
⑤で染めた布を水洗いします。
●ここで大変なポイントを紹介!
1.『藍』が手に染まるのが大変!
大学で染めた時、『藍』の色が爪にまで浸透します!(落ちますが…)それまでそんな経験したことがなかったので、指がずっと青色の生気が無いヤバイ指のままだったらどうしようと心配になりました。
2.水分を含んだ布は重くて大変!
着衣水泳を経験したことある人だとわかるのですが、結構重いんですよね!あ、それか洗濯機した服を持ち上げるのって大変ですよね?長い布を水洗いするわけなので結構重いです。
続いては『織り編』!
『織り編』
↑綜絖(そうこう)が2枚か4枚かで、織れるデザインの幅が全然違います。
『織り』というと『ギッタンバッタン織るだけ』とイメージされるかもしれませんが、『織る』ことより『織り機に糸を張る』までがはるかに大変なのです!
経糸(たていと)を織り機にセットするのがめちゃめちゃ大変
…という感じなのです。
『織り』は経糸(たていと)をセットするのが本当に大変なのですが、長い道のりを経て、布が織りあがった瞬間はとても感動します^^
よろしかったら参考にしてください。