【風雲児たちオタク旅】江川太郎左衛門英龍〜韮山紀行〜
4月12日、静岡県は韮山に行ってまいりました〜!
あまりピンとこない人もいると思うのですが、『韮山』と書いて『にらやま』と読みます。
なぜ4月12日に韮山へ行ったかというと『パンの記念日』だからです!その記念日の元になった『パン祖』で知られる江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもんひでたつ)のお屋敷『江川邸』へ行きました!
そもそも『江川太郎左衛門英龍』って誰?
伊豆のお代官様です。
学校の授業ではほどんど登場しない思うのですが、江戸漫画『風雲児たち』には重要人物の一人として描かれています。なんで学校で習わないんだろう?江川さんめちゃめちゃ活躍しているんですよ↓
[icon name=”check-square” class=”” unprefixed_class=””]韮山代官
韮山地域だけでなく、範囲としては山梨県・神奈川県・東京多摩地域の方まで治めていた。巨大…
[icon name=”check-square” class=”” unprefixed_class=””]世直江川大明神
飢饉の時に困っている人々の救済につとめた
[icon name=”check-square” class=”” unprefixed_class=””]種痘を広める
疱瘡(病気)がはやった時に種痘うけさせた
[icon name=”check-square” class=”” unprefixed_class=””]韮山塾
幕末の天才・佐久間象山も通った塾。
[icon name=”check-square” class=”” unprefixed_class=””]洋式船
下田(静岡県)に来ていたロシアのプチャーチンの船が座礁。そのため彼らの船を戸田(へだ・静岡)で建造。それが日本最初の本格的な西洋式帆船『ヘダ号』
そのほか…
伊豆のお代官様ですが、江戸の住まいは両国でした。
江川さんは『目と鼻』がデカイので、似顔絵を描きやすいですね。
じゃ〜ん『江川邸』
右の黄色ポールさえなければ、江戸時代みたいじゃないですか?!
門
門からみた風景
なんて良いところなんだ!ウルウルしてしまう…
江川邸の内側
この屋根の作りすごくないですか?!
耐震に優れているのだそう。
こちらは表門を家の中から見たものです。
実はここで、大河ドラマ『篤姫』や『西郷どん』のロケが行われたそう。ここは静岡県だけどドラマでは鹿児島県(薩摩)の設定。
江川さんは『パン祖(兵糧用のパンを最初に焼く)』と呼ばれてます。
そこで時々、パンイベントを開催。その時に使われる竃。
こちらは、実際江戸時代にパンを焼いた窯です。当時はレンガで囲まれていたようです。
現在使用されておらず、見るだけになってます。
お土産用『パン祖のパン』1つ130円。
江川さんはパンの利点として、携帯と保存に着目しました。
このパンはとても手でちぎれません。水分を飛ばしてカッチカチになっております。
=長く保存できるということです。
食べるときは、水や白湯につけます。するとあっという間に柔らかく崩れます。
多才な江川さん
江川さんは芸術面でも優れていました。
例えば…
短刀
キセルと文箱
このキセルのレリーフ、超すごくないですか?匠の技???
続いて画。
こちらは若い時に偵察をしていた時の自身を描いたもの。
それからこの硯箱。
こんな面白いエピソードがあります。
このエピソード超好きです。
別に江川さんがケチという訳ではありません。飢饉もありましたし、人々を治める者として示す態度が『質素倹約』だったのだと思います。彼も普段は質素な着物を着てました。
菓子箱の硯箱も、普通だったら『まぁいつか壊れるかな。しょうがない』と思いそうですが、江川邸で大事に保存されてるので、きっと娘さんも大切に扱ったんでしょうね。
世界遺産:韮山反射炉
韮山の観光地といえば『江川邸』に続いて『韮山反射炉』があります。(2つの共通券があり大人700円です)
こちらは世界遺産になっております!
こちらがその反射炉
反射炉とは、銑鉄を溶かして炭素などの不純物を減らし大砲を鋳造する溶解炉である。
「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石膏産業」構成資産 韮山反射炉ー代官・江川英龍のしごとーより
『鉄を溶かして製造』というと、映画『もののけ姫』に登場する『タタラ場』を思い出し、すごく巨大なイメージでしたが、意外とコンパクトでした。でもビル5階の高さはあるようです。そう聞くと大きい。
当時はもうちょっと周囲に建物が存在していたようですね↓
反射炉の見学は、資料館(屋内)と反射炉(屋外)に分かれています。
資料館は展示物の他に、映像で反射炉の詳しい説明が流れます。
江川さんは砲術も学んでおります。そしてアメリカ船『モリソン号』が日本の砲撃を受ける事件が発生(モリソン号事件)そのときに日本の大砲が粗末であり、警備体制が脆弱なことに危機感を持ちました。海防体制を考え大砲を鋳造するため『反射炉』が必要とされました。
理系の人は、資料館の展示物面白く感じるのではないでしょうか?^^
江川さんは反射炉完成する前に亡くなり、その息子・英敏が引き継ぎ完成させました。
今回は、風雲児たちオタク旅&日本の世界遺産に触れた旅でした。
アクセス
東京から
東京・新幹線こだま→三島駅→韮山駅で大体1時間30分でいけます!
意外と近い!
江川邸
韮山駅から江川邸までの行き方
徒歩 20分
バス /タクシー 5分 (バスの時刻表は必ず確認したほうが良いです!!! こちら)
韮山反射炉
韮山反射炉江川邸から反射炉へは歩くとしんどいので、バスで伊豆長岡駅に行きそこから歩いて20分。またはタクシー。(江川邸からタクシーでもいいと思います。)
土日は循環バスが出ているようです。