こんにちは。どど(@dodoedoeten)です。
お相撲始まりましたね。
ところで『一人相撲』という芸がありました
一人で力士二人を演じるパフォーマンスです。『一人相撲』というと辞書の意味でいう
相手もいないのに、また、周囲の事情や結果を考えずに、ひとりで意気込むこと。「ーをとる」(三省堂)
を先に思い浮かべますよね。
このパフォーマンスも道ばたで突然やり始めるので、周囲がどうだとか関係ない点で一緒。
しかもいきなり『東ー!』だの『西ー!』だのと大きな声をだす。
江戸っ子も江戸っ子で、『一人相撲が来た!!』と言って大人も子供も駆け寄ってくる。
ハイレベルのパフォーマンス
当時の資料を読んでいると、どうもレベルが高い。
[icon name=”check-square-o” class=”” unprefixed_class=””]人気力士のモノマネが上手い。
[icon name=”check-square-o” class=”” unprefixed_class=””]一人なのに両力士の仕切り直しが真にせまる。
[icon name=”check-square-o” class=”” unprefixed_class=””]激しく取り組む様子は、とても一人でやってるとは思えず、両力士の取り組みを目の当たりにしているかのようだ。手に汗握ってしまう。
一人相撲はどうやって勝負をつけるのか?
ずっと一人やり続けるわけにはいきません。どんな方法で勝負をつけたのでしょうか?
①この一人相撲は最初、二人の力士を想定します。(例:荒馬VS小柳…みたいに)
②想定した力士の取り組みを観客に見せる。
③そろそろ勝負をつける頃に、パフォーマンスの男が「さぁさぁ皆さん、銭を投げてください。荒馬が多ければ荒馬、小柳が多かったら小柳の勝ち。早く銭投げんかぃ!!」という。
④観客が『荒馬!』とか『小柳!』とか言いながら銭を投げ、多い方の勝ちとする。
⑤↑だけど大体、投げ銭が同じときは引き分けにする。(おい…)
…ここの面白いところは、どちらかの力士に勝敗をつけても結局投げ銭は、全部パフォーマーのものになります。まぁ当たり前ですが、、、そこが江戸っ子の面白いところだね^^;