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オタクに投資を…!シーボルト展に行ったよ

      2016/11/08

展示期間が終わっちゃったけれど、江戸東京博物館でやっていた「シーボルト展」に行ってきました。
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このシーボルト展は、日本各地を巡回しておりまして、来年には、長崎と名古屋、国立民族学博物館(大阪)で展示が行われます。

 

展示期間詳細

2017年2月17日(金)~4月2日(日)長崎歴史文化博物館 
2017年4月22日(土)~6月11日(日)名古屋市博物館
2017年8月10日(木)~10月10日(火)国立民族学博物館

それでシーボルト展ですが、良かったですよ〜^^


良かったんですがね……しかし、「良かった」という感想を持てたのは、あの江戸超大作漫画「風雲児たち」を読んでいたからだと思うんです。

 

何が言いたいかというと、「シーボルト展を楽しむには、まずシーボルトの予習をしてくれ!!!」です。


歌舞伎でもなんでもそうですが、予習して観るのと観ないとでは、雲泥の差。ちょっとでいいから予習してくれ。できれば「風雲児たち」を読んでくれっ!!と言いたい。

 

次の巡回展が長崎なので、長崎の人はシーボルトについて他の地域の人よりは詳しいかもしれませんが、もう1度予習をしてほしいです;v;

 

1.シーボルトはドイツ人である!

…なんでいきなり「ドイツ人である!」と書いたかと言うと、当時の日本はオランダ人とは出島で交流がありましたが、他のヨーロッパとは交流してなかったんですね。でも中にはオランダ人と偽って出島に来る外国人がいたんです。その一人がシーボルトです。

 

シーボルトは、ドイツ人なんですがオランダ人と偽って日本へやってきたんですね〜。

 

2.シーボルトの娘・イネは、日本初西洋医学を学んだ産科医

シーボルトが日本にいる時に、日本人女性のオタキさんと恋に落ちて、娘・イネちゃんが誕生。彼女がゆくゆく女医になる。普通に「へ〜そうか。シーボルトも医者だもんね」と思うかもしれませんが、シーボルトって、イネちゃんがほとんど赤ちゃんの時に日本を追放(シーボルト事件)されたので、医者の父親の背中を見て育ったわけではないのです。

 

なのに、イネちゃんは医者を目指して頑張って勉強したことを考えると、かなりジーンときます。

3.最上徳内との出会い

シーボルト展で樺太の地図が展示されております。その樺太の地図は、最上徳内が渡したもの。


もうね、この「最上徳内」という人は「風雲児たち」の中でも登場し、蝦夷地調査でめちゃ活躍する人です。最初は身分の低い人夫から始まって、厳しい環境の蝦夷地でロシア人やアイヌの人たちと交流し学び、功績を挙げたにも関わらず投獄され、でもその後、幕府からまた蝦夷地調査を依頼され…(なんなんだ幕府!!)まぁすごい人生を送った人なんです。

 

徳内はシーボルトに、樺太の地図を渡しました。しかし、当時の日本は地図を海外に持ち出すことを禁じていたので、この行為は結構重罪なのです。シーボルトが国外追放になったのも、日本地図を持ってたからなんですね。


ですから展示で地図や最上徳内の肖像画を観た時は、そのことを思い出してくれると嬉しいです。

4.日本コレクション

この展示のメイン。シーボルトが日本で買い付けた品の数々が展示されています。

シーボルトは日本の展示会をヨーロッパで開き、「日本博物館」の構想をしていたようです。で、そのシーボルトが集めた日本の物を、現代の私たちが日本で観るという…考えてみればちょっと不思議ですよね。

 

だって、日本の物なんだから元々私たちが見知ってないと可笑しいのに、外国人の日本コレクションを日本にもってきて観るという。まぁ浮世絵も同じですけどね。浮世絵も外国に行った作品を日本に里帰りさせて展示会してますもん。色々と考えさせられますね。

 

オタクに投資を…!

偉い人やお金持ちは、オタクに投資してほしいです。
シーボルトは亡くなる1ヶ月前の手紙に「日本へ行きたい」と書いてたそうです。オタクに投資してくれ…!

シーボルトや最上徳内みたいに、何かにものすごく情熱を傾けてて、さらに未来に繋がる貢献をしてくれる人(オタク)って、かなり重要なんです。興味がないのに、たまたまそこの配属になって当たり障りのないことをする人より、パッションの塊みたいな人をどんどん登用してor投資して欲しいです。

終わり。

 

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