江戸とアート発信ブログ

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江戸の香りがするのに、勝海舟からぞんざいに言われる;;

      2016/12/31

いつもブログをお読みくださりありがとうございます。どどです^^
以前、ちょっとだけ岡本綺堂について書きました。岡本綺堂って誰?」な人の為にもう少し紹介したいと思います。

岡本綺堂は明治5年東京生まれで、父はがっつり江戸期生まれの旧御家人です。
歌舞伎の脚本もやっており有名な作は「修善寺物語」。
有名な作品小説は「半七捕物帳(はんしちとりものちょう)」です。

この小説は、江戸後期に岡っ引きだった半七が、明治になってから若い新聞記者に江戸で起きた数々の事件を聞か語る構成になっております。怪談話のような珍事件が多く、「半鐘の怪」という話では、火事の時に突く半鐘がひとりでに鳴り出すという奇妙な話です。

江戸は火事が多く皆敏感で、半鐘は火事を知らせる大事なアイテムです。半鐘は現代でいうところの交番に設置しており、各町内に存在します。その半鐘が火事でもないのに鳴らされるのは、とても許されないたちの悪いイラズラなのです。しかしこの物語はイタズラではなく、本当にひとりでに鳴り出し……というゾワゾワしてくる捕物話が他にもたくさん書かれています。
私の場合、以前、好きな本をイラスト展示するグループ展に参加した時にこの「半鐘の怪」を描きました。

 

岡本綺堂は、全然古くない。

岡本綺堂の特徴は、文章が全然古くないことです。
明治生まれだったら、もっと古典のような古めかしい文章で読み難く気後れしそうですが、全然違います。
例えば、「半鐘の怪」の始まりはこうです。

かの半七老人を久し振りでたずねたのは、十一月はじめの時雨かかった日であった。老人は四谷の初酉へ行ったと云って、かんざしほどの小さい熊でを持って丁度いま帰って来たところであった。

どうです?
最近の作家さんが書いたと読み間違えるかのような文章!
それだけではなく、江戸のことを小説の中で詳しく伝え、遠い昔の時代だが、その香りが濃くぷんぷんにおってくるほどである。

勝海舟にぞんざいな言い方をされる

綺堂は明治5年生まれと、かなり江戸期に近い時代に生まれたので、その香りがかげて羨ましい〜と思っていました。しかし、綺堂が若い頃、勝海舟に

「おめえなんぞのような若けえ奴に、江戸のことが判って堪るものかよ。」

と、ぞんざいな言い方をされた。と書いております。勝海舟なかなか厳しいですね……・・;岡本綺堂の作品に江戸のにおいがぷんぷんしても、きっと勝海舟は認めないのでしょう。。。

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